ハッサン(ハッサン・フルブシ)

ハッサン(ハッサン・フルブシ)は、武蔵アリアダスト教導院の三年梅組に所属する学生であり、武蔵側の主力アタッカーの一人である。
彼は印度系(インド系)の出自であり、ヨガの修行者のような風貌をしているが、奉じている教譜は「神道」であるという特異なキャラクターである。
以下に、ハッサンの特徴、能力、および作中での活躍について詳述する。
目次
外見と性格
ハッサンは常に無表情(ポーカーフェイス)を貫いており、感情の起伏を表に出すことはほとんどない。
その態度は極めて淡々としており、深刻な状況であっても「カレーですネー」といった独特の口調で場を和ませる(あるいは困惑させる)ことが多い。
武蔵のクラスメイトからは、その実力と変人ぶりの両面で一目置かれている。
カレーを用いた戦闘スタイル
ハッサンの最大の武器は「カレー」である。
彼はカレーを単なる料理ではなく、不浄を祓い、霊体を成仏させる「神の食べ物」として戦闘に用いる。
浄化能力
カレーの持つ「神秘」によって、霊体や怪異を浄化することが可能である。
例えば、三方ヶ原の戦いでは前田・利家が率いる霊体艦隊をカレーで完全浄化した実績を持つ。
武装と運用
普段は魔法瓶にカレーを入れて携行しているが、本格的な戦闘や大規模な「もてなし」の際には、調理器具や食材を完備した「運搬屋台(ハッサンの相棒)」を展開する。
独自理論
彼はカレーについて独自の哲学を持っており、「平均(中辛など)こそがベストバランスである」と主張している。
また、歴史再現や神話においても「カレーこそが人類に救いを与える」といった強引な解釈(御高説)を展開し、敵対者を論破することもある。
主要な戦績と活躍
ハッサンは見た目に反して非常に高い勝率を誇り、以下のような数々の「大金星」を挙げている。
対三征西班牙戦
英国(ロンドン)での戦いにおいて、三征西班牙の書記(ディエゴ・ベラスケス)をカレーの油やスパイスを用いた「神の行い」によって翻弄し、実質的に勝利した。
三方ヶ原の戦い
ハッサンの戦歴の中で最も輝かしい「大金星」の一つが、三方ヶ原の戦いにおける活躍である。
彼は、P.A.Odaの四天王の一人、前田・利家が率いる強力な霊体艦隊(加賀百万G)に対し、カレーの持つ「不浄を祓い、霊体を成仏させる神秘」を用いて、単身でこれらを完全浄化した。
この功績により、武蔵内でも一躍「油断ならない戦力」として認識されるようになった。
小田原征伐における対人狼女王戦
小田原征伐における六護式仏蘭西(エグザゴン・フランセーズ)との代表戦において、ハッサンは副長である人狼女王レーネ・デ・ガルウと対峙する。
彼は人狼女王に対し、神道における創世神話が「カレー」に基づいているという独自のデタラメ理論(御高説)を展開し、一五分にわたる協議の末に勝利判定を得た。
続く実技では、自らの相棒である運搬屋台を展開し、人狼女王にカレーの完食勝負を挑んだ。
この戦いを通じて、人狼女王に「武蔵最強の御仁」と認めさせ、屋台の内壁に彼女のサインを貰うほどの影響を与えた。
本能寺の変を目前に控えた外交会議
京における三征西班牙との会議中、予定されていた京料理に代わってインド料理(カレー)を出すという、相手の意図を完全に無視した(あるいは武蔵の独自性を押し通す)接待を行い、政治的な駆け引きの場に混乱をもたらした。
武蔵防衛戦
武蔵の生存を賭けた最終局面においても、ハッサンは決定的な役割を果たす。
彼は武蔵の艦首から「スパイシーカレー」を空中に散布し、襲来した「瓦解(ガカイ)」側の武蔵および大和を、カレーの力によって爆砕・撃沈させた。
この戦果は「ハッサン一人で武蔵と大和を撃沈した」と評されるほどの衝撃を与えた。
カレーへの信仰と哲学
ハッサンにとってカレーは「世界の共通言語」であり、末世解決の鍵ですらあると考えている節がある。
救いとしてのカレー
彼は「食卓に何も用意が無い時や家族で食卓を囲みたい時に、空腹を満たし幸せを与えるのがカレーである」と説き、それが人々の正の感情を呼び起こすと信じている。
神道との融合
彼が神道を選んでいる理由は、神道のアバウトさ(包容力)がカレーの多様性に合致しているためだと思われる。
彼は「カレーが神の食べ物であることは世界共通である」と断言し、西洋の「最後の晩餐」ですら「カレーの描き忘れ」であると言い切るほど、その信仰は徹底している。
まとめ
ハッサンは、武蔵において「日常(食)」と「非日常(超常的な戦闘)」を繋ぐ極めて特異な存在である。
彼のカレーは単なる食事を超え、霊体の浄化、物理的な破壊、さらには神話的な議論の道具 として機能し、その勝率は国家代表クラスにも匹敵する。
彼自身は「平均(中辛)」を自称するが、その活躍は常に武蔵の窮地を救う極端な結果をもたらしている。