4巻のあらすじ

GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン (全29巻) Kindle版
GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン (全29巻) Kindle版

『境界線上のホライゾン』第IV巻(上・中・下)のあらすじは、三方ヶ原の戦いを経て深刻な損傷を負った武蔵が、関東を舞台に北条家や羽柴勢と渡り合う「小田原征伐」を中心とした物語である。

武蔵の再起と関東の情勢

三方ヶ原の戦いで敗北を喫した武蔵勢は、奥州藤原家の末裔に守られた巨大浮上ドック「有明」にて艦の修復を行う。

武蔵副会長の本多・正純は、この修復期間中に次なる歴史再現である「天正壬午の乱」および「小田原征伐」への介入を模索する。

当時の関東は、北条氏直が治めていたが、P.A.Odaの羽柴秀吉による「関東惣無事令」によって軍事行動を制限され、政治的に追い詰められた状態にあった。

「羽柴十本槍」の来襲

この巻では、羽柴側の主力として「羽柴十本槍」が武蔵勢の前に立ち塞がる。

彼らは強力な武力と特殊な能力を持ち、武蔵の学生たちと激しい相対戦(代表戦)を繰り広げる。

小田原での代表戦(相対戦)

武蔵と北条、そして介入する羽柴勢の間で、小田原の街を舞台にした代表戦が行われる。

シロジロ・ベルトーニ vs 加藤・嘉明

会計同士の金銭と術式を駆使した戦いが行われる。

シロジロは敗北し、その罰として「尻からうどんを出す」という屈辱的な状況に追い込まれる。

本多・二代 vs 福島・正則

槍使い同士の極限の加速戦闘が展開される。

二代は「蜻蛉切」の不調に苦しむが、激闘を通じて福島との間に奇妙な縁が生じる。

アデーレ・バルフェット vs 駒王丸

巨大な機動殻同士の激突が描かれ、アデーレは多大な疲労を負いながらも、自身の役割を全うする。

結末と「慶長の役」への移行

物語のクライマックスでは、ノリキが北条氏直と向き合う。

ノリキは彼女の孤独と決意を受け止め、婚姻届を突きつけるという大胆な手段によって、歴史再現の枠を超えた結着をつける。

これにより、北条・氏直は武蔵への編入ではなく、一人の人間として生きる道を選び、北条家としての役割を終える。

最終的に、武蔵は「慶長の役(朝鮮出兵)」の歴史再現を解釈によって解決し、羽柴勢を牽制しつつ、次なる歴史の転換点である「本能寺の変」に向けて関西へと舵を切る。