ペルソナ君

ペルソナ君(Persona-kun)は、武蔵アリアダスト教導院の三年梅組に所属する学生であり、武蔵側の主力アタッカー兼タンク(盾役)を担う巨漢である。
以下にその特徴や能力、作中での活躍について詳述する。
目次
外見と身体的特徴
巨大な体格
身長は2メートル強であり、成長期にあるためさらに伸び続けている。
その巨体は、武神との格闘戦においても有利に働くほどである。
バケツヘルム
常にフルフェイスの西洋兜(バケツヘルム)を被っており、素顔を晒すことはない。
筋肉質の肉体
上半身を露出していることが多く、鍛え抜かれた屈強な肉体を持つ。
戦闘中、筋肉の彫りに沿って流れる血が龍の模様のように浮かび上がり、それが刺青のように見えることがある。
性格と能力
穏やかな性質
争い自体は好まないが、競技や格闘を言葉以上のコミュニケーション手段として捉えている。非常に真面目な性格であり、読書を好むインドア派としての一面も持つ。
ゲームの達人
特定の対戦ゲームにおいて「全一(全国一位)」を獲るほどの凄腕ゲーマーであり、戦闘においてもその高度な判断力や駆け引きのセンスを活かしている。
高い身体能力
規則正しい生活と十分な睡眠、友人たちから贈られる弁当や間食により、非常に優れた健康状態と体力を維持している。
武装と戦闘スタイル
打撃武器の多用
状況に応じて様々な打撃武器を使い分ける。
木製や金属製の「釘バット」を二本両手持ちするスタイルのほか、メイス、巨大な鉈(なた)やハンマー、さらには仏道術式を乗せた「モーニング地蔵」と呼ばれる教譜武装を使用することもある。
連携攻撃
料理人の御広敷が背負う鉄籠から武器を供給してもらったり、重装甲の従士アデーレを抱えて盾として運用したりといった、他者との連携を得意とする。
防御と位置取り
単に力で押すだけでなく、相手の攻撃を弾き、有利な位置取りを確保する戦術に長けている。
作中での主な活躍
三河
出席点獲得試験
物語の序盤、武蔵アリアダスト教導院の第一特務点蔵・クロスユナイトや第二特務ウルキアガらと共に、担任のオリオトライによる実戦形式の「出席点獲得試験」に参加した。
身長2メートルを超える巨体と筋力を活かし、重装甲の従士アデーレ・バルフェットを自身の両腕で抱えて盾として運用する。
あるいは浅間・智を肩に乗せて射撃の足場となるなど、他者との連携における中核を担った。
三征西班牙およびK.P.A. Italiaの混成戦士団との戦闘
装甲の機動殻を纏う従士アデーレ・バルフェットは、その装甲の重さゆえに鈍重で自力での高速移動が困難であった。
そこでペルソナ君はアデーレの機動殻を丸ごと持ち上げ、彼女を「盾」として掲げながら戦場を疾走した。
総長のトーリは、ペルソナ君(通称:ペーやん)にアデーレを託す際、「機動力はペーやんが稼ぐから、アデーレ、鈍重とか気に病むな」と絶大な信頼を寄せている。
この連携により、武蔵側は高い防御力と機動力を両立させ、敵の密集陣形(テスタメント方陣)に対抗することが可能となった。
英国
英国のオクスフォードにおける「女王の盾符(トランプ)」との抗争では、貨物区内部での戦闘に参加した。
エドワード・ダッドリーの連射攻撃に対し、全裸インキュバスの伊藤・健児やスライムのネンジと協力し、アデーレの機動殻を持ち上げて左右に移動させることで防御網を構築した。
この際、高度な判断力と駆け引きのセンスを活かし、あたかもゲームのような緻密な連携で敵の攻撃を凌ぎ切った。
奥州・上越露西亜編、小田原征伐
P.A.Odaの六天魔軍(五大頂)の一人、佐々・成政と激突した。
金属製の釘バットを二本両手持ちし、成政の超高速移動術式「癒使(イスラフイル)」や打撃強化術式「百合花」による一撃必殺の打撃を正面から受け止めた。
激しい打ち合いの中で武器が疲弊するたびに、御広敷が背負う鉄籠からメイスやモールなどの武器を順次供給してもらい、戦闘を継続した。
本能寺の変
本能寺の変の際、ホライゾンを高く掲げ、彼女が「ホライゾン碑石アタック」を放つ際の発射台となり、無敵となった攻撃力を信長に直撃させ、歴史再現の暴走を一時的に停止させた。
最終決戦
窮地に陥ったアデーレの機動殻を守るため、自ら身を挺して盾となった。
この際、背中の筋肉に血が龍の模様(刺青)のように浮かび上がる姿が目撃されており、彼の正体(毛利・元清説)に関する示唆が見られた。
学内での労働
戦闘の合間には、教導院の耐震補強工事などの力仕事に従事しており、その多才さはクラスメイトからも高く評価されている。
正体
六護式仏蘭西のマザランなどは、彼の正体が毛利家の「毛利・元清」の先代ではないかと推測している。
元清は、かつて襲名の重圧に耐えかねて毛利を去ったとされる人物であり、ガタイのいいマッチョな体格で、背に龍の紋様(刺青)があるという特徴がペルソナ君と一致する。
しかし本人はこれを特に認めておらず、普段の背中には何も描かれていないとされる。
まとめ
争い自体は好まない真面目でインドアな性格ながら、仲間や居場所を守るためには一切退かぬ強固な意志を持っており、武蔵アリアダスト教導院にとって欠かせぬ「盾」であり「矛」である。